こんにちは若草カイロプラクティック・オフィスです。
今回はめまいに関してのお話です。
「めまい」と聞くと、多くの方が「耳の問題?」と思われるかもしれません。確かに、三半規管や耳石といった「内耳」に関係するめまいは多く存在します。
しかし実は、めまいの原因は耳だけではありません!
今回は、「体性感覚」との関係に注目して、なぜフラフラしたり、ふわふわしたりするのかを分かりやすく解説します。
体性感覚ってなに?
おそらく体性感覚というほとんどの方は言葉は聞いたことがないと思います。
「体性感覚(たいせいかんかく)」とは、体の位置や動き、触覚、圧覚、痛覚、温度感覚などを感じ取る機能のことです。
たとえば、
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目を閉じても自分の手の位置がわかる
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歩いているときに足裏の感覚がある
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首を動かすと頭の位置が分かる
こういった感覚すべてが体性感覚です。
この体性感覚が脳に正しく伝わっているからこそ、私たちは「まっすぐ立つ」「バランスを取る」ことができているのです。
◆ めまいと体性感覚のつながり
人間の体は、以下の3つの情報をもとにバランスを取っています。
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視覚情報(目)
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前庭感覚(耳の三半規管など)
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体性感覚(筋肉や関節、皮膚からの感覚)
このうちのどれかが乱れると、脳が正しく身体の位置を把握できなくなり、めまいが起こるのです。
特に体性感覚が乱れると、
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地面がフワフワする
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自分の身体がどこにあるか分からない感じ
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立ち上がるとクラッとする
といった「非回転性のめまい」が出ることがよくあります。
◆ 体性感覚が乱れる原因は?
体性感覚がうまく働かない理由としては以下のようなものがあります。
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姿勢不良(猫背・ストレートネックなど)
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筋肉の緊張(特に首や肩まわり)
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長時間のスマホやパソコン作業
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自律神経の乱れ
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足裏の感覚が弱い(浮き指、扁平足など)
特に首(頸部)や足裏の感覚は、バランスに直結しています。整体やリハビリの現場でも、この部分を調整することでめまいが改善されるケースは多く見られます。
この中でも当院では「自律神経の乱れ」からくる体性感覚の不調が最も多いと考えております。
めまいがある人へのセルフチェック
以下のような場合は、体性感覚の問題が関係しているかもしれません。
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目を閉じるとフラつきが増す
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柔らかい床の上で立つと不安定になる
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首を動かすとふらつく
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靴下を立ったまま履くのが難しい
これらに当てはまる方は、体性感覚へのアプローチが有効です。
対処法や改善のヒント
体性感覚を整えるための対策は以下のようなものです。
✅ 足裏の感覚を高めるため、裸足でのバランス運動(タオルギャザーなど)
✅ 首・肩のストレッチ
✅ 正しい姿勢を意識する(骨盤・背骨のアライメント)
✅ 深呼吸や入浴で自律神経を整える
✅ 整体などで専門分野の専門的ケア
◆ まとめ
めまいの原因は、耳だけでなく「体性感覚」の乱れにもあります。
もし「病院で異常なしと言われたけど、めまいが続いている…」という方は、姿勢や筋肉の緊張、足裏や首の感覚に注目してみると、改善の糸口が見つかるかもしれません。専門のアドバイスなども取り入れてはいかがでしょうか。